全国から有機農家集う/若い仲間が交流親ぼく
有機農産物を全国に流通させているNGO大地を守る会(千葉県、藤田和芳会長)主催の第8回「全国後継者集会in宮古島」が、16~18日の日程で行われている。参加者は北は秋田県から南は沖縄県まで44人(うち宮古8人)。2日目の17日は、下地のマリンロッジマレアで研修会が開かれた。
集会は、若い後継者の激励や仲間のネットワークづくり、技術交流などを目的に毎年開催している。
大地を守る会は、1975年に運動を開始。最初は、青空市で虫の食痕の目立つ無農薬野菜を売る小さな組織だった。現在は消費者会員9万1000人、生産者会員2500人と、ネットワークが広がった。
農薬によって環境汚染が進む中、人と環境に優しい食のネットワークづくりが運動の理念。藤田会長は「農業との関連でミミズやドジョウが死に、蛍が飛ばなくなった。いずれは、人の健康に著しく影響する可能性がある。守る会は、子どもたちにちゃんとした物を食べさせたいという市民に支えられている」と話した。
研修会では、一人一人が自己紹介。宮古島については「初めての宮古島は、海外旅行の気分でとても楽しみ」「時間を作って、海を見に行きたい。食べ物も楽しみ」-などと思いをはせていた。
次いで、沖縄大学の盛口満准教授が「島の農業・環境・生物について」と題して講演した。
一行は地下ダムや、東平安名崎などを観光。最終日は、マンゴー園を見学する。