09年度3200万円の黒字計上/新専務に下地氏選任
宮古空港ターミナル社(神里恵亮社長)の第33期定時株主総会が17日、市内のホテルで開かれた。09年度決算は、経費の節約や保険還付金(特別利益)などにより3236万円の黒字をを計上。累積黒字は2億527万円となった。総会途中に新取締役による社長と専務の互選が行われ、社長に神里氏を再任、専務に下地洋一氏を新任した。
神里社長は「09年度は、長引く不況や新型インフルエンザの影響受けて、乗降客の動きに厳しいものがあった」と振り返り、今後に向けてはビル建設協力金の還付に対応できるよう、経営の充実に努めていく考えを示した。
事業報告によると、旅客ビル内で1カ所、貨物地区で2カ所の空きがあり、厳しい状況が続いている。
売上高は前期比97・5%の6億8079万円。売上原価の1億5431万円を差し引いた売上総利益は5億2648万円となった。
販売費および一般管理費は前期比98・0%の4億6852万円。営業利益が5796万円(同比94・5%)。税引き前当期純利益は、特別利益(2594万円)が大きく同比143・1%の5354万円となった。
今後の課題に①施設や設備の劣化状況を把握した維持管理②花と緑にあふれた快適な空間づくり③保安警備業務の徹底④市のエコアイランド宣言に協調した自然エネルギーの積極的な取り組み-などを挙げた。
上里隆盛氏の後を継いで専務に就任した下地氏は「ターミナルはは宮古の玄関であり、顔。宮古はエコ、スポーツアイランドとして、注目されている。島田紳助さんの番組でも紹介され、今後活気が出てくると思う。行政経験を生かし、公庫や市とも意思疎通を図りながら、顔としての業務を進めていきたい」とあいさつした。
新取締役は次の通り。(敬称略)
稲福正美(再任)▽平一浩(同)▽樋口貴久(同)▽長濱政治(同)▽下地信輔(同)▽下地義治(同)▽神里恵亮(同)▽下地洋一(新任)