20年で2億6700万円買電へ/市議会総務財政委
太陽光発電事業で市計画
市が来間島の民家などに太陽光発電システムを設置して発電した全量を買電する「市民連携型太陽光発電整備事業」について、市では買電は20年間行う計画で、総買電額は2億6700万円を見込んでいることを12日に開かれた市議会総務財政委員会(嘉手納学委員長)で担当課が説明した。
同事業は、趣旨に同意した市民の住宅や倉庫などの屋根を市が借り、そこに太陽光発電システムを設置し、発電の全量を買電するもの。36軒への設置が決まっていて、今議会に太陽光発電設備工事請負契約についての承認を求める議案が提出されている。
設置する設備の1時間当たりの発電能力は302・94㌔㍗で、年間に換算すると265万3754・4㌔㍗となるが、宮古島の発電効率は12%と見込まれていることから年間発電量を31万8450㌔㍗と試算。現在の買い取り価格42円を当てはめると、年間買電料金は1337万4922円、20年間で約2億6700万円となる。
同委員会では、企画政策部の古堅宗和部長とエコアイランド推進課の大金修一課長が、買電見込みの2億6700万のうち7400万円を設備の維持費や屋根の賃料に充当し、残る1億9300万円が市の収入となる見込みを説明した。
委員会ではそのほかの付託議案の審議も行い、採決を行った結果、市当局から訂正が提出される一般会計補正予算案以外の議案をいずれも全会一致で承認した。一般会計補正予算案は14日の本会議終了後、委員会を開き採決を行う予定。