天然ガス 試掘場所は保良/市議会一般質問
今年度中にも着手/県と利活用計画策定へ
下地敏彦市長は14日、天然ガスの試掘場所について、「県から城辺保良地域にする旨の連絡があった」と明らかにした。試掘工事は今年度中にも着手される。市は今後、県と協力し、ガスエネルギー利用による自給エネルギーの開発など、試掘後の利活用計画策定を進める方針。開会中の市議会(平良隆議長)12月定例会一般質問で、下地明氏の質問に答えた。
天然ガス試掘について県は、2011年4月~6月に掛け、宮古島市と沖縄本島南部で資源量の調査を実施した。
測定データの解析は検討委員会に報告され、同委員会が試掘の条件や経済性などを勘案しながら試掘場所の選定作業を行っていた。
県は12年度予算で、天然ガス資源の試掘費用を含む「未利用資源・エネルギー活用促進事業」に14億9000万円を計上しており、試掘場所が決定されたことで今年度中に試掘工事に入る予定。
下地市長は一般質問の答弁後、記者団の質問に答えた。試掘場所については「陸上部分」と述べ、具体的な場所は明確にしなかったが、試掘方法については「一本試掘で深さは2500㍍と聞いているが、要望としてはもっと深く掘ってほしい」と話した。
天然ガスは、石炭など他の化石エネルギーと比べて相対的に環境負荷が少なく、地産地消できる有用的な資源。ガスを採取する際に湧出する付随水などを活用したヨード成分利用の製品開発や温水利用によるスパ(温泉)開発など多目的に応用が可能なことから、その高度利用に大きな期待が寄せられている。
この日の一般質問には、下地氏のほか佐久本洋介氏、嵩原弘氏、新城啓世氏、砂川明寛氏の5人が登壇した。17、18、19日にも行われる。