「宮古に適した街路樹を」/市議会一般質問
嵩原氏、在来種の指定を提案
開会中の市議会12月定例会は14日、一般質問を行った。嵩原弘氏は、県道や市道に植えられている街路樹が枯れていたり、成長が早く根が張りすぎて植栽升や歩道を壊したり、伸びすぎて電線にも影響を及ぼしていると指摘。植え替えや歩道の補修、せん定は市民の税金が使われているとして「税金の無駄使いを無くすためにも、宮古島に適した街路樹の樹種の選定について市と県で共通認識を持つことが重要である」と提案した。
嵩原氏はまた、昔から宮古に植えられているクロキは強風や塩害に強いことを紹介。「成長は遅いが緑を豊かにする。大きくなると将来的には三線の原料になる。街路樹に指定し植栽することで地場産業や雇用拡大に効果がある」と述べ当局の見解を求めた。
これに対し友利悦裕建設部長は、樹種の選定について「委託設計の段階で地元の意見を参考に選定しているが、県との話し合いはされていない」と答弁。街路樹を宮古島産の在来種に指定することについては▽樹種が限定される▽安定供給の観点から確保が難しい-として「今後、県や造園業者の意見を参考にしながら検討していく」と述べた。
下地敏彦市長は「島に自生している樹種を街路樹に使うことが第一。今後、街路樹の選定については固有種の中で適しているのは何があるのか、内部で検討し設計に生かしていきたい」と前向きに取り組む考えを示した。