05/04
2025
Sun
旧暦:4月7日 仏滅 癸 
産業・経済
2012年12月15日(土)9:00

株出管理は収穫後速やかに/キビ栽培講習会

1カ月以内で30%増収


株出管理作業のポイントを学んだ講習会=14日、友利公民館

株出管理作業のポイントを学んだ講習会=14日、友利公民館

 サトウキビの株出栽培講習会(主催・県宮古地区農林水産振興センター農業改良普及課)が14日、城辺友利の公民館で開催された。講師を務めた同課の友利研一農業技術班主任は、ハリガネムシに有効なベイト剤の使用やアオドウガネ誘殺灯の普及に伴い、株出栽培面積が増えたものの、適切な管理(手入れ)がされず低反収の畑が多く見られる状況を指摘。株出栽培では特に、収穫後速やかな管理が重要とし、収穫後1カ月以内に管理した株出はしなかった所と比べ、20~30%収量が増えるという栽培試験結果を示した。


 友利主任によると、宮古における株出栽培は1977年ごろには全面積の約5割を占めていたが、塩素系農薬の使用禁止を受けて、土壌害虫がまん延しその後激減した。最近はベイト剤や誘殺灯の効果でほとんどの畑で株が出るようになり、キビ畑の風景が一変。株出栽培が増えた一方で、手入れが行き届かず雑草が伸び放題の畑が見られるなど、新たな課題が浮上した。

 株出管理では、株元の「葉ガラ」を寄せて株元に太陽の光りを当てることが重要と強調。光は萌芽を促すと、効果を説明した。

 株元に肥料を与え、かん水することで萌芽力が向上。土壌害虫防除のための農薬散布や雑草の発生を抑制する除草剤の散布も欠かせないとした。

 友利主任は、管理は収穫後できるだけ早い時期がベストだとのデータも示した。収穫直後に葉ガラを寄せ施肥した畑の5カ月後の10㌃当たり茎数は927本と、しなかった所の670本と比べ、257本多かった。

 株元からの葉ガラ除去も兼ねる「株揃え」や施肥、除草剤、農薬散布を同時に行えるのが株出複合管理機。使用申し込みは株出管理機所有者やJAおきなわ宮古地区営農振興センターのさとうきび対策室(電話72・1341)や製糖工場で受け付けている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年5月1日(木)9:00
9:00

子どもは無料や半額

児童福祉週間で各施設   最大11連休となるゴールデンウイーク(GW)が始まっている。入域観光客数がコロナ禍以前に戻りつつある宮古島では多くの観光客が訪れ、各空港が混雑しているほか、島内各地の行楽地では観光客に加えて地元の家族連れなどでにぎわいを見せ…

2025年4月23日(水)9:00
9:00

多良間島、3部門で上位/マリンダイビング大賞

「初めて行きたいエリア」1位/スキューバダイビング専門ウェブサイト   【多良間】年間125万人が利用するスキューバダイビングの専門ウェブサイト「マリンダイビングWEB」が発表した「マリンダイビング大賞2024」の年間ランキングで、多良間・水納島が「…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!