衆院選きょう投開票/大勢判明は午後11時すぎ
4区5人が最後の訴え
【那覇支社】第46回衆院選はきょう16日に投票が行われ、即日開票される。四つの沖縄選挙区には計19人が立候補し、12日間にわたり政策などを訴えてきた。大勢判明は午後11時すぎの見通し。各陣営は選挙戦最後となる15日、各地で遊説やポイント演説を展開し、最後まで支持を訴えた。
宮古島市、多良間村を含む4区には届け出順に、新人の魚森豪太郎氏(34)=維新、元職の西銘恒三郎氏(58)=自民、新人の大城信彦氏(45)=民主、前職の瑞慶覧長敏氏(54)=無所属、新人の真栄里保氏(56)=共産の5人が立候補。離島振興策や環太平洋連携協定(TPP)、消費税増税、尖閣諸島問題、与那国への自衛隊配備問題、原発を主な争点として舌戦を展開してきた。
選挙選締めくくりとなる15日は、各陣営とも運動員をフル稼働させ、それぞれの大票田である都市部を中心に精力的な運動を展開した。
4区に立候補した5人は選挙区の糸満市や豊見城市などでの遊説やスポット演説で支持を訴えた。
魚森氏は、社会保障分野における医療制度の格差是正を訴え。「離島に住む人たちが旅費を掛けて出産するという負担があってはならない」と強調した。
西銘氏は、「沖縄の農業や畜産を守る」と主張し「TPPには断固反対」と強調。下地島空港の利活用や伊良部大橋開通後の活性化策に取り組むと力説した。
大城氏は、「宮古を自然エネルギーの特区にし、環境と人に優しいモデル地域にしたい」と述べ、若者の雇用創出に全力で取り組む考えを示した。
瑞慶覧氏は「沖縄の主権を守る」「消費税増税反対」を強調。「離島が元気にならないと沖縄が元気にならない」と述べ、子育て支援など離島活性化を訴えた。
真栄里氏は、民主党や自民党、公明党の政策を批判し「政治を変え、希望を取り戻すことができる社会実現へ全力を尽くす」と呼び掛けて支持を求めた。
投票は午前7時から午後8時(一部地域繰り上げ)まで22カ所の投票所で行われる。開票作業は午後9時から宮古島市は市中央公民館で、多良間村は同村役場でそれぞれ行われる。
◎沖縄4区候補者略歴
※氏名、年齢、新人・前職の別、党派①生年月日②主な職業・役職③現住所④本籍地⑤最終学歴
▽魚森豪太郎(うおもり・ごうたろう)34、新、日本維新の会①1978(昭和53)年8月10日②日本維新の会沖縄県第4区支部長③神奈川県川崎市④東京都⑤早稲田大院修了
▽西銘恒三郎(にしめ・こうさぶろう)58、元、自由民主党①1954(昭和29)年8月7日②自由民主党沖縄県第4選挙区支部長③那覇市④南城市⑤上智大卒
▽大城信彦(おおしろ・のぶひこ)45、新、民主党①1967(昭和42)年11月23日②政党役員③島尻郡南風原町④南風原町⑤中京大卒
▽瑞慶覧長敏(ずけらん・ちょうびん)54、前、無所属①1958(昭和33)年10月24日②英語塾経営③南城市④南城市⑤琉球大卒
▽真栄里保(まえさと・たもつ)56、新、日本共産党①1956(昭和31)年8月8日②党県常任委員③豊見城市④宮古島市⑤九州学院大卒