島への熱い思い語る/「時の眼写真展」関連シンポ
伝統と文化の継承誓う
14日から開催している「時の眼-沖縄 比嘉豊光・山城博明写真展」in宮古島(主催・同宮古島実行委員会)の関連企画シンポジウムが最終日の16日、写真展会場の城辺公民館で開催された。
シンポジウムは、「復帰40年 みゃ-く文化を見つめ直す~次代へ」をテーマに比嘉さんのほか、宮古郷土史研究会の宮川耕次さん、下地恵子さん(のーがらーやー)の3人をパネリストに迎え、同研究会の下地和宏さんがコーディネーターを務めた。
パネリストからは「この写真展に展示されている写真の場所も撮影された時代から今では大きく変化している。いろいろなものが変化していく中でその写真を見ながら未来を考えることが大切」や「島が変化していく中で、宮古の観光の振興や開発をどう考えるかについていろいろな人の考えを聞いてそれを共有したい」などの意見が出された。
参加者たちは、いろいろな変化に伴い、大切な文化が壊されていく現状に危機感を募らせながら、受け継がれてきた伝統、文化をこれからもしっかり継承していくことの大切さを確認しあった。
会場に訪れた人たちは、宮古の祭祀や生活を記録し続けた比嘉さんの神秘的な写真や城辺出身の報道カメラマンで、現在も写真家として活躍する山城博明さんの復帰前後からこれまでの沖縄の歴史の写真に見入りながら、シンポジウムの内容にも聞き入っていた。