放射性物質の検出なし/学校給食
教育部長が検査結果報告/市議会一般質問
県教育委員会は文部科学省の委託を受け、県内の学校給食調理場14カ所でで放射性物質が含まれていないことを確認する学校給食モニタリング事業を11月26日分の給食から実施。第1回検査の結果、平良と城辺の給食センターから放射性物質は検出されていないことを17日、開会中の市議会12月定例会一般質問で田場秀樹教育部長が山里雅彦氏の質問への答弁の中で示した。
県教育委員会による学校給食モニタリング事業は、県内12カ所の市町村立学校給食調理場と2カ所の県立学校給食調理場の計14カ所が対象。検査方法は、対象調理場から収集した1週間分の給食を牛乳と一般給食に分け、浦添市の県環境科学センターで牛乳と、1食分全体をミキサーにかけたものを測定し、セシウム134とセシウム137の有無と量を確認している。
平良学校給食センターでは、調査第1回目は11月26日から同30日までの1週間分を12月3日に、城辺学校給食センターは12月3日から同7日までを同10日に回収し、実施された。そのほかの対象施設でも同時期に測定が行われたが、いずれも放射性物質は「検出せず」と判定された。「検出せず」とは、牛乳の場合新基準値1㌔㌘当たり50ベクレルの5分の1である10ベクレル以下、一般食品は新基準値1㌔㌘当たり100ベクレルの5分の1である20ベクレル以下だったことを示している。
同事業では今年度中に全4回の測定を実施予定で、その検査結果は県教育委員会のホームページで公開される。田場部長が、給食モニタリング事業は学校給食の安心安全の確保のため実施されていることを説明したのに対し、山里氏は来年度以降も継続して実施するよう県に要請することを求めた。