口蹄疫消毒ヤードを設置/競り開催見越し防疫強化
口蹄(こうてい)疫問題で、県やJA、宮古島市、多良間村が平良港に口蹄疫の侵入を防止する消毒ヤードを設置した。肉用牛競りの開催を見越し、本土を行き来する肉用牛運搬用のトラックを完全消毒する。施設設置に伴い仲井真弘多知事が13日、消毒ヤードを視察。「県としても農家がしっかり経営をやっていけるように対応したい。最大限の予算を付ける」と口蹄疫問題に全力で取り組む姿勢を示した。
仲井真知事 農家支援を約束
港における消毒ヤードの設置は県内で初めて。水際対策の強化を目的に関係機関が195万円を投じて設置した。長さ15㍍、幅11㍍のヤードにトラックを乗せて消毒し、口蹄疫の侵入を防ぐ。肉用牛競りの開催と同時に供用を開始する。
消毒ヤード設置現場には仲井真知事のほか島尻安伊子参院議員や座喜味一幸県議、下地敏彦市長や宮古和牛改良組合の平良一夫組合長ら関係者も訪れた。
平良組合長は「安全と安心が大切で、消毒ヤードの設置はありがたい」と話した。座喜味県議は「肉用牛競りの開催を想定した速やかな対応」と強調。宮古地区における水際対策を評価した。
仲井真知事は「16日から県議会が始まるのでいろいろな要望を出してほしい。国も覚悟を決めて対応しているので、私としても国に要望していく」などと話した。その上で「畜産農家が経営をやっていけるように融資制度を含めて最大限の予算を付けていきたい」と農家支援を約束した。