豊かな島づくり決意/宮古島市・多良間村
仕事納めで首長訓示
官公庁などで28日、「仕事納め」が行われた。宮古島市役所各庁舎や多良間村役場では各職場でデスクの整理や課内の清掃などを行う職員の姿が見られた。下地敏彦市長は各庁舎や部署などを回り、沖縄振興特別推進市町村交付金(一括交付金)に伴い事業が増加した今年1年の職員の働きを労うとともに、年明けは新政府による補正予算でさらに事業が増える可能性があるとしながらも「みんなで頑張れば、ますます宮古島が住み良い豊かな島になる」と激励した。
建設部などがある下地庁舎で下地市長は、「事業量の多い部署で、通常の予算を消化しながら一括交付金の事業と、たくさんの仕事をこなしてもらった」と職員の頑張りを評価。その上で「年明けにも国から追加の補正予算が出てくると思う。みんなで頑張っていけば、ますます宮古島が住み良い豊かな島になっていくと思う」と訴えた。
平良庁舎の財政課では「来年も大型補正が入って来る。どう財政の規律を守りながら予算編成をしていくかが大きな課題になると思う」との考えを表明。企画政策部では「今、計画をきちんと立案しないと将来の市は豊かになれない。来年も頑張ってほしい」と述べた。
教育委員会などがある城辺庁舎では学校規模適正化について「どうしても行わなければならないことだが、地域との摩擦も出てくる。それでも子どもの教育環境を整えることなので不退転の決意で進めていかなければならない」との考えを示した。。
農林水産部などがある上野庁舎では「農業の基盤整備は着々と進んでいる。残されているのは農家の人が一生懸命に取り組む意欲をいかにかき立てていくかということ。これが今後の大きな課題になる」と語った。
多良間村役場では同日午後、「金庫まつり」と呼ばれる毎年恒例の仕事納め会が開かれた。下地昌明村長は、職員一同とともに1年間の予算執行が滞りなく行えたことを報告。来年、村が潤いに満ち、村民所得が倍増するよう願った。