今年は選挙の当たり年
宮古島市、多良間村で首長、議員選
今年は「選挙の当たり年」。1月20日に投開票される宮古島市長選を皮切りに、6月には多良間村長選が控えている。宮古島市、多良間村の両議会議員選挙もそれぞれ執行される。7月には参院選が予定されている。県内では市町村長選が9自治体で、同議会議員選は8自治体でそれぞれ行われる。近年の推移を振り返るとともに現在の状況を整理した。
市長選、無投票が濃厚/13日告示、20日投開票
任期満了に伴う第3回宮古島市長選挙は13日告示、20日に投開票される。現時点では、現職下地敏彦氏(67)以外に動きがなく、同氏の無投票再選が濃厚となっている。
対抗馬の擁立を模索してきた市議会野党議員連絡会(新城元吉会長)が昨年暮れに統一候補の断念を確認。近日中にも正式発表する。
公示日までに現職下地氏に対抗する候補者が現れなかった場合、2005年の市町村合併以降、初の無投票が確定する。
合併直後の第1回選挙では、旧平良市長の伊志嶺亮氏と元県宮古支庁長の下地敏彦氏との一騎打ちとなり伊志嶺氏が413票差で下地氏を破り当選した。投票率は85・86%と高かった。
第2回市長選は、伊志嶺市長の引責辞任に伴い09年1月に行われ、6人が立候補。前回選挙で敗れた下地氏が自民、公明の推薦を受けて初当選を果たした。投票率は第1回選挙を14・66ポイント下回る71・20%だった。
村長選の前哨戦に/5月多良間村議選
任期満了に伴う多良間村議会議員選挙(定数7)は、5月に行われる。1カ月後には村長選挙が行われることから、その前哨戦となる。
現在、現職7人のうち5人が出馬の意向を明確にしており、残り2人が態度を保留している。新人1人が出馬の意思を固めている。
村長選が三つどもえとなった場合、どの陣営が過半数の4議席以上を獲得するかが焦点。現段階では少数激戦の様相だが、今後各陣営が村長選を見据え過半数獲得へ動くと多数乱立の可能性がある。
三つどもえ可能性/多良間村長選6月
6月に予定されている多良間村長選挙には現職の下地昌明氏(61)と、新人で前副村長の伊良皆光夫氏(57)の両氏が出馬の意向を表明している。他陣営でも擁立の動きがあり、三つどもえの可能性がある。
下地村長は昨年10月定例会で、出馬の意思を明らかにした。同月には、「一心同体でなかった」との理由で伊良皆副村長を解任。伊良皆氏はこれを受けて、対立姿勢を鮮明にした。
過去の選挙を見ると、いずれも僅差の争いで、今選挙も島を二分する激しい選挙戦が繰り広げられそうだ。
昨年11月3日(衆院選基準日)現在の有権者数は921人(男性493人、女性428人)。