妖怪の世界に誘う/あけぼの保育園
劇団風の子が公演
東京都に本部を置く「劇団風の子」の信坂みどりさんらのグループが10日、社会福祉法人「あけぼの保育園」(下地ヨシ園長、園児143人)で公演した。人間のおばあさんが、幼いころ遊んだ妖怪「遊びわらし」を訪ね歩くストーリー。子どもたちを不思議な世界に誘い、一緒に遊んだ。
子どもたちは、わらしを懸命に探すおばあさんを「頑張って」と応援した。ワープ航法で妖怪の世界に飛び込み、やっと探し当てたわらしは、地蔵になり変わっていた。
わらしが遊びたい一心で、地蔵から脱皮し動きを取り戻す姿は、感動のシーン。子どもたちは、立派に変身したわらしに大きな拍手を送った。
登場したキャラクターは人間のおばあさん、妖怪わらし、スキマンダなど。子どもたち、奇想天外なアクションや演出に身をよじって見入るなど大興奮の様子だった。
一行は沖縄(宮古)公演のため来島した。あけぼの保育園は上野小、砂川小に次いで3カ所目。きょう11日は、宮古特別支援学校で行う。
劇団風の子は1950年、戦後の焼け野原の中で、若者たちによって始まった。「子どものいるとこどこえでも」を合い言葉に、国内海外で公演している。百数十人の劇団員がいる。