沖糖13・85度、宮糖13・35度/宮古本島内製糖2工場
操業1週間、品質上昇
宮古本島内の製糖2工場の2012-13年産サトウキビの製糖操業は14日、開始から1週間を迎えた。各工場に搬入される原料(サトウキビ)の品質は右肩上がりで推移。1週間の累計平均糖度は沖縄製糖宮古工場が13・85度、宮古製糖城辺工場は13・35度とそれぞれ上昇し、いずれも基準糖度(13・2~14・4度)帯に達している。両工場とも今後1週間内には平均14度台に達する見通しだ。
両工場は、今月8日に今期操業を開始。初日の平均糖度は沖糖13・53度、宮糖12・97度と、ここ数年の品質に比べると低めでスタートしたが、その後は徐々に上昇している。
14日までに沖糖に搬入された原料は9422㌧。開始当初は雨天による原料不足で工場のスロー運転を余儀なくされたが、14日からはほぼ通常の運転に戻して操業を行っている。沖糖管内のサトウキビ生産量は13万㌧が見込まれている。
品質は日々上昇。累計の糖度区分の内訳は基準糖度帯の原料が48・76%、基準以上は27・38%、基準以下は23・85%。すでに日計では14度台の品質を確保しており、今後2~3日の間には累計でも14度台に達するものとみられる。14日現在の農家手取額は国の交付金を含めて1㌧当たりの平均で2万1190円。
宮糖は、14日までに8228㌧を搬入。沖糖同様に原料不足が響いて工場の処理速度を落として対応してきたが、徐々に通常運転に戻しつつある。宮糖管内のサトウキビ生産見込み量は10万9000㌧。
操業開始初日は12・97度と基準糖度に達しなかった品質も2日目には13度台になり、その後も上昇を続けている。糖度区分の内訳は基準糖度帯が48・79%、基準以上は10・87%、基準以下は40・34%。農家の平均手取額は1㌧当たり2万752円となっている。