沖糖、粗糖を初出荷/今期1万5000㌧見込む
今月8日に2012-13年産サトウキビの製糖操業を開始した沖縄製糖宮古工場は18日、製品の粗糖(原料糖)を初出荷した。工場から出荷された粗糖は、平良港に停泊している船の船倉に流し込まれた。計1500㌧の粗糖を積み込む船は19日午後、愛知県名古屋に向けて出港する。沖糖は今期、約1万5670㌧の粗糖出荷を見込んでいる。
粗糖は、サトウキビの絞り汁を下処理した後に結晶化し、さらに遠心分離機を用いて糖蜜を分離した後に残る結晶。宮古の製糖工場から出荷された粗糖は本土の製糖会社が精製し、「砂糖」として商品化する。
沖糖の粗糖出荷は午前9時ごろから行われ、船倉に流し込まれる粗糖は周辺に甘い香りを漂わせた。船が停泊する平良港には粗糖を積んだトラックがひっきりなしに行き交った。
積み込みはきょう19日まで行われる。
粗糖の原料となるサトウキビは17日現在、沖糖に1万4735㌧搬入されている。平均糖度は14度。品質はさらに上昇する見通しだという。
糖度区分の内訳は基準糖度(13・2~14・4度)帯のサトウキビが49・11%と最多で、次に基準糖度以上の高品質が31・49%、基準以下は19・40%。1㌧当たりの農家所得は平均2万1239円。