昔話、民話で歴史学ぶ/久松小の児童
文化ロード「綾道」歩く/平良歴史探検ウオークラリー
久松小放課後子ども教室(可部さおり代表)と市教育委員会文化財係との共同企画「平良歴史探検ウオークラリー」が26日、平良の歴史・文化ロード「綾道」で行われた。久松小学校の1年から6年生までの児童19人とその保護者12人が参加し、御嶽や記念碑、遺跡など28カ所をウオーキングで巡って宮古の歴史を学んだ。
出発式で、可部代表は「きょうは市の文化財係との初めての試みなのでけがのないよう宮古の文化財を巡ってその歴史を学び、楽しい時間を過ごしてほしい」と呼び掛けた。
ラリーでは、市教委生涯学習振興課文化財係の新城宗史さんが子どもたちに分かりやすいように民話や昔話を織り交ぜながらそれぞれの文化財を巡った。
市役所西側にある住屋御嶽では、宮古史伝に記されているこの御嶽の昔話「継子いじめの伝説」を新城さんが紹介した。
継母と父親の心ない仕打ちを受けて死んでしまった7歳の男の子が優しい心を持っていることから、神様が元の世界に戻し、その男の子は住屋山というところへ行って人々から「根入りや下りあろうふむ真主」と呼ばれる神様となった物語に参加者たちは興味津々の様子で聞き入っていた。
この後、参加者らは観音堂経塚(市指定史跡)や仲宗根豊見親の墓(国指定建造物)などを巡り、この島が歩んできた歴史を学習した。
そのほか、久松中学校の生徒9人もボランティアとして参加し、児童たちの学習とウオークラリーの手助けを行った。