教育・文化
2013年2月5日(火)9:00
野原でサティパロウ/国指定重要無形文化財
「ホーイホーイ」と練り歩く
国指定の重要無形文化財「サティパロウ(里払い)」が4日、上野地区野原集落で行われた。子供パーントゥらを先頭に後方の女性たちが「ホーイホーイ」と唱えながら集落内を練り歩き、厄除・招福した。
毎年旧暦12月の最後の丑の日に執り行われる悪霊払いの伝統行事で、起源は明確でない。
仮面をかぶった子供パーントゥと小太鼓を叩く子供、ホラガイを吹く子供らが一緒に並んで先頭を歩いた。後ろからは女性たちがクロツグ(方言名マーニ)とセンニンソウ(同タドゥナイ)で組んだ草冠をかぶり、草帯を腰に巻き、両手に悪霊払いのヤブニッケイ(同ツッザギー)の枝葉を持って続いた。
道路の四辻では二重の円をつくり、外側の女性たちが内側の子供パーントゥらを見守った。女性たちは、内側に向かって「ウルウルウルウル」と唱えた。
再び子供パーントゥらが一番先に歩き、後続の女性たちと一緒に払い清め、福を招いた。
パーントゥ役を2年連続務めた上野小6年の久高要太君は「良い思い出となり、とても楽しかった」と感想を話した。