宮古民謡の教材に活用して/平良重信さんが市教委に寄贈
声楽譜、CDなど市内全中学校に配布へ
宮古民謡保存協会顧問の平良重信さんは3日、市教育委員会に川上哲也教育長を訪ね自身が制作したCD「宮古民謡百曲集」(6枚入り)20個と「声楽譜附宮古民謡工工四」「解説付き宮古民謡集」それぞれ20冊を寄贈した。
贈呈式で平良さんは「これまで三線の指導をやってきたがやはり中学生、高校生の上達が際だっている。中学高校時代に先祖の残した民謡に触れれば心に残り、それが後世への宮古民謡を継承することになると思う。ぜひ、学習の教材として活用してほしい」と述べた。
贈呈を受けた川上教育長は「生徒たちには地域の文化や伝統、芸能、音楽などに対する意識を高めてほしいと思っていた。平良さんの熱い思いをしっかり子供たちに伝えたい。宮古民謡を学ぶ教材として有効に活用したい」と感謝した。
今回寄贈されたCD、工工四、民謡集は市内の全17中学校に配布される。
CDセットは宮古民謡100曲入り。声楽譜附宮古民謡工工四は、工工四だけでなく宮古方言による宮古民謡の正しい歌い方が紹介されている。
さらに、解説付き宮古民謡集は、曲それぞれの方言やその意味についてわかりやすく解説している。
平良さんは1978年に「平良重信民謡研究所」を設立。93年には「宮古民謡保存協会」を設立し、2002年以降は顧問を務めている。