天気恵まれ糖度上昇/宮古本島製糖操業から1カ月
沖糖14・36、宮糖13・79/2工場のライン フル稼働
宮古本島内製糖2工場(沖縄製糖宮古工場、宮古製糖城辺工場)の2012-13年期サトウキビの製糖操業は、開始から7日で1カ月となった。天気に恵まれて糖度は両工場ともに上昇傾向。ハーベスターの原料も順調に確保され、工場のラインはフル稼働している。
■沖糖宮古工場
沖糖宮古工場には7日までに、5万4662㌧搬入された。
平均(累計)糖度は基準糖度帯(13・2~14・4度)に入る14・36度で、操業初日の13・53度より0・83度上昇した。直近2日間の日計糖度は6日が14・80度、7日が14・88度。砂川玄悠同社専務は「今期は台風17号の影響を受け、低水準の糖度でスタートしたが、その後の天気が良く、回復基調にある」と糖度上昇の要因を分析。今後も天気に恵まれ、キビの刈り置きによる鮮度低下がなければ伸びると推測する。トン当たり農家手取額は2万1674円で、基準額の2万1164円を510円上回った。
糖度区分別の内訳は13・1度以下が10・89%、13・2~14・4度(基準糖度帯)が41・65%、14・5度以上が47・46%。原料の89%が基準以上となった。糖度の最高は17・4度、最低は9・3度だった。
生産量は台風の影響で大不作となった前期と比べ4万6000㌧(55%増)の13万㌧を見込む。ハーベスターで収穫した原料は、全体の46%を占める。前期は雨続きでハーベスターの稼働率が低く、操業停止やスロー運転の日が多かったという。
■宮糖城辺工場
宮糖城辺工場には7日までに、4万7238㌧搬入された。平均糖度は基準糖度帯(13・2~14・4度)に入る13・79度で、初日の12・97度と比べ0・82度上昇した。直近2日間の日計糖度は6日が14・20度、7日が14・28度と伸びる傾向にある。トン当たり農家手取額は2万1141円で基準額を23円下回った。
糖度区分別の構成比は13・1度以下が23・5%、13・2~14・4度(基準糖度帯)が53・04%、14・5度以上が23・46%。76・5%が基準以上だった。糖度の最高は16・8度、最低は10・3度だった。
生産量は10万9000㌧(前期比4万5000㌧、70%増)の豊作を見込む。ハーベスターで収穫した原料は、全体の38%を占める。