産業・経済 社会・全般
2010年6月4日(金)19:49
JA野菜出荷右肩上がり/地区ブランド確立推進協
今年度は2400㌧の出荷計画/カボチャのモデル産地指定へ
宮古地区青果物ブランド確立推進協議会(会長・下地秀一県宮古農林水産振興センター農業改良普及課長)が3日、同課会議室で開かれた。2009年度にJAが取り扱った青果物8品目計の出荷数量は2194㌧。10年度は、同年度を10%上回る2413㌧の出荷計画を確認した。カボチャのモデル産地指定(県指定)に、取り組んでいく方針も承認した。
宮古島市が拠点産地認定を受けている青果物はゴーヤー、カボチャ、トウガン、マンゴーの4品目。認定以降、県や市、JAが連携して農家の栽培技術指導に当たっている。
09年度の出荷量はゴーヤー453.9㌧(計画比92%)、カボチャ574.5㌧(同113%)、トウガン1050㌧(同102%)、マンゴーが21.7㌧(同278%)。
ブランド化のキーワードは「定時、定量、定品質」出荷。量はゴーヤーを除き順調だった。
10年度の出荷量はゴーヤー485㌧、カボチャ755㌧、トウガン1045㌧、マンゴー30㌧-を計画している。
今後の課題に①農家間における反収の格差(ゴーヤー)②生産農家個々に品質と反収のばらつきがある(トウガン)③栽培技術の高い水準での平均化(カボチャ)④JA系統販売への誘導(マンゴー)-などを挙げた。
10年度は①一元集荷による規格統一と出荷の迅速化②規格外品の加工③計画的生産・出荷による指定市場での販売④生産部会や産地紹介等のチラシ作成-など流通・加工・販売戦略を強化していく方針を確認した。
カボチャがモデル産地に認定されると、トウガン、ゴーヤーに次いで3番目。模範的な産地にするため、重点的な取り組みが行われる。
会議に先立って下地会長が「前年度は、各品目の栽培指針を作成した。出荷箱には『宮古島産』が表示され、ブランド化に弾みが付いたと思う。出荷量はゴーヤーを除いて、右肩上がりで伸びている」とあいさつした。