チャーター便継続を/韓国ソウル
アシアナ航空に要請/下地市長、豊見山会長らが表敬
下地敏彦市長と豊見山健児宮古島観光協会長らは8日、韓国ソウル市にあるアシアナ航空本社を表敬訪問した。今回初めて韓国-宮古島間にチャーター直行便を就航させたお礼と今後の継続を要請した。アシアナ航空の孫斗相(ソン・トウサン)常務は「今回のソウルからの搭乗率は99・4%で成功といえる。継続の可能性を探っていきたい」と前向きに取り組む考えを示した。豊見山会長は「7、8月にもチャーター便の計画をしている」と述べ協力を求めた。
韓国のロッテ観光とアシアナ航空による韓国からの初のチャーター直行便は8日に就航。韓国から家族連れやゴルフ客など179人が来島した。
このチャーター便を利用して、沖縄ツーリストと沖縄ツアーセンター主催の「たっぷりソウル満喫プラン」ツアーが企画され、宮古から108人がソウルを訪れ観光を楽しんだ。
同ツアーに参加した下地市長や豊見山会長は、今回の相互交流を今後も継続させようと同航空に要請したもので、宮古島商工会議所の下地義治会頭、宮古体育協会の本村博昭会長、エメラルドコースト・ゴルフリンクスの前泊辰美副支配人らも同行した。
下地市長は「韓国市民と宮古島市民の交流が図られ喜んでいる。今回は冬場の観光という形になったが、夏場も相互交流観光を計画したい」と述べ、持参した宮古島観光パンフレットを提示しながら「いろいろな企画を組んでほしい」と要望した。
孫常務は、アシアナ航空が沖縄に就航してから21年になることを紹介し「これまでいろんな可能性を探り企画を組んできた。円安で日本からの観光客が減少している中、宮古島からの観光客に感謝している。宮古島は美しい海があり、ゴルフ場も多いと聞いている」と述べた。
同航空では今後のチャーター便継続について、韓国から宮古島を訪れた客にアンケートを実施し、その結果を基に継続を考えたい方針。孫常務は「チャーター便を計画したいが、継続に向けては皆さんの協力もお願いしたい」と述べた。
宮古からの観光客は、5班に分かれて3日間ソウル観光を満喫した。観光を終えて下地市長は「韓国ではホテル、免税店、市場なとで日本語が通じ言葉に不自由しないが、宮古では韓国語を話せる人は少ない。今後は言葉の研修なども必要だ」と語った。
豊見山会長は「今後は夏場のチャーター便を計画している。韓国からマスコミを招いて宮古島をPRしたい。ゴルフ観光を売り出すためゴルフ専門誌にも宮古島のゴルフ場を紹介している」と述べ、宮古島観光振興に意欲を見せた。