離島の保健システム学習へ/ミャンマーから研修生
下地市長を表敬訪問
国際協力機構(JICA)の2012年度研修で来沖しているミャンマーの医療従事者ら8人が12日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、離島の保健システムなどについて研修することを報告した。
ミャンマーは妊産婦死亡率や乳幼児死亡率、感染症の罹患率が非常に高い。
今回の研修では、戦後の沖縄で実施されたマラリヤやフィラリヤなどの感染症や母子保健への取り組みを学び、ミャンマーでの感染症管理と母子保健のための持続可能な改善案を計画し、実施するために必要な知識や技術を習得する。
研修期間は1月23日から2月19日までで、宮古では12、13の2日間、保健センターや宮古病院、宮古福祉保健所で市の母子保健事業やフィラリア対策、緊急時の体制作りなどを学ぶ。
研修生らを代表して、医師でありミャンマーの保健省保健局公衆衛生部で次長を務めるラ・ミャ・トゥイ・エンダ氏が「ミャンマーにもたくさんの島がある。離島の保健システムの強化について学びたい。この機会を与えてもらい感謝する」とあいさつした。
下地市長は「感染症問題は、どう撲滅させるかという問題と、経済的問題が結びついていると思う。しっかりとした教育と社会的安定がないと撲滅はできないと思う」との考えを示した。