宮古で全国フラ大会/今夏、一括交付金活用し
宮古島市は今夏、同市でフラダンス全国大会を開催する。一括交付金を活用し、新たな地域振興と観光の活性化につなげる。舞台は海や自然を背景に野外で実施する予定で、県内外からも集客できるイベントとして継続していきたい考え。近日中にも実行委を立ち上げ、全国の愛好者に参加を呼び掛ける。
フラ教室に通う生徒数は全国で約100万人ともいわれている。宮古でも主婦やOLを中心に複数のサークルが結成され、各種イベントでフラダンスを披露している。
フラといえばハワイが有名で、カラフルな衣装とレイを着けて腰を振る独特のステップは南国の雰囲気にぴったり。沖縄本島では各ビーチなどで毎年イベントが開催されている。
宮古島での全国大会は、姉妹都市ハワイ州マウイ島の伝統的な民族舞踊フラを通しての交流事業や観光誘客促進事業として取り組む予定だ。
具体的な内容はこれからだが、市や関係者は南国リゾート地をアピールするため夏場のイベントとして開催したい方針。会場はトゥリバー地区や前浜ビーチ、パイナガマビーチ、市熱帯植物園などが候補に挙がっている。
宮古島大会に向け準備を進めている「カギマナ実行委」の西里直樹委員長は「宮古で開催されているイベントは、本番とその前後の数日間で終わるのが多い。フラ大会は1日だが、年間を通して関連性のあるアイデアや企画で『フラの島』のイメージを定着させていきたい」と抱負を語った。
宮古島市でフラ教室を開校している「アイラナフラスタジオ」代表の中松陽子さんは「フラはきれいな衣装を着てどこででも踊れるし、ダイエットなど健康増進効果もある。宮古での大会開催は喜ばしいが、まずはきちんとしたバンドメンバーを呼び、継続させていくことが大切」と話した。