千葉ロッテマリーンズ宮古出身2選手 開幕1軍へ照準/石垣キャンプ大詰め
伊志嶺 紅白戦出場/川満 直球に磨き
【石垣市】石垣市で行われているプロ野球、千葉ロッテマリーンズの春季キャンプもいよいよ大詰め。16日には今キャンプ初の紅白戦も行われ、宮古島市出身の伊志嶺翔大選手は7番センターで先発出場し順調な仕上がりをアピールした。下地出身で2012年ドラフト2位の川満寛弥投手は、感触を確かめながらブルペンで投球練習に励んだ。同球団は1日から石垣中央公園野球場(石垣市登野城)で1軍選手46人が精力的に練習メニューをこなしてきた。石垣島のキャンプは19日まで。
伊志嶺選手は16日の紅白戦で4打数1安打1四球の成績。四回に左翼前安打で出塁すると持ち前の俊足を生かし盗塁を決め、首脳陣にアピールした。
伊志嶺選手は「今年は絶対にやってやるという思いが強い」と、昨年けがに泣いた悔しさをバネに今キャンプに臨
んでいる。
「打撃もバランス良く力強く振れてきているし、体調面も順調」とキャンプの成果を話す。
11年新人としては01年の赤星憲広以来10年ぶりとなる30盗塁を記録。今季は「し烈な外野守備争いに勝ち1軍定着と、盗塁の成功率向上を目指す。数字は自ずとついてくる」と目標を語った。
同じ宮古島市出身の川満投手の加入について「後輩なので、お互い切磋琢磨して、同じグラウンドでプレーすることが宮古島のファンへの恩返しになると思う」と話した。
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川満投手は16日、ブルペンでしなやかなフォームから繰り出される伸びのある直球を中心に、変化球の制球を確かめながら55球を投げ込んだ。
肘の張りを感じ投球練習を5日間ほど控えていた。15日からブルペンに入った。「調整に少し遅れが出た。直球を磨くことを主体にこれからさらに取り組む」と話し、変化球の制球については「大分まとまってきている。開幕まではまだ日があるので、実戦やブルペンでしっかり調整していきたい」と焦りはない。「開幕1軍を目指し、そこから波に乗り、チームにとっても自分にとっても良い成績を残したい」と力強く語った。
宮古島のファンには「伊志嶺さんも同じ宮古島出身。2人でロッテを盛り上げて、それが宮古島の活性化にもつながれば良いと思っているので、応援よろしくお願いします」と話した。
伊志嶺 翔大(いしみね・しょうた) 1988年5月12日生まれ。平良出身。沖縄尚学高校-東海大-千葉ロッテ。2011年ドラフト1位で入団。右投げ右打ち。背番号5
川満 寛弥(かわみつ・ひろや) 1991年3月4日生まれ。下地出身。宮古総合実業高-九州共立大。2012年にドラフト2位で入団。左投げ左打ち。背番号36