渡久山さん(伊良部出身)凱旋公演へ/劇団四季
「王様の耳」で主役/3月9日追加公演決定
劇団四季のミュージカル「王様の耳はロバの耳」で主役の「床屋」を演じる伊良部仲地出身の俳優、渡久山慶さんが16日、宮古毎日新聞社を訪れ、3月8日の宮古公演に引き続き同9日に追加公演が決定したことを報告するとともに、同ミュージカルに掛ける意気込みと俳優としての今後の抱負などを語った。渡久山さんは「見ている人を惹きつけるような存在感のある役者を目指したい」と述べ、宮古公演への多くの来場を呼び掛けた。2日間とも会場はマティダ市民劇場。
渡久山さんは伊良部高校卒業後、大阪の大学に進学。大学在籍中に劇団四季のミュージカル「美女と野獣」の観劇をきっかけにして、入団を決意し2008年10月のオーディションに合格した。09年、「トロイ戦争は起こらないだろう」で初舞台を踏み、「エクウス(馬)」のナジェット役、「ハムレット」のフォーティンブラスなどの役を演じ、11年11月に「王様の耳はロバの耳」で主役床屋の役を射止めた。
今回の宮古公演は同劇団入団後、初の凱旋公演となったため、故郷伊良部での反響は大きく、3月8日の公演チケットは発売と同時に完売した。このため、同劇団では追加公演を検討し、翌9日に追加開催することを決定した。
渡久山さんは「入団5年目にして大役を与えられたことをうれしく思う。宮古公演は故郷での初舞台ということもあり、多少緊張しているが、応援してくれる多くの人たちのためにも、自分を信じて一生懸命演じたい」と述べた。
また、「今回の凱旋公演はたくさんの人たちの協力に助けられた。感謝の気持ちで落ち着いて舞台に臨みたい」と話した。
ミュージカル「王様の耳はロバの耳」について渡久山さんは、「誰でも知っている童話をモチーフにしながら、主人公床屋の優しく強い正直者が、本当のことをいう勇気を描いた作品。最後にどのような展開が待っているのかというラストシーンに向かうまでの場面展開に見どころがある」と解説した。
追加公演チケットの販売はきょう17日午前10時から、TSUTAYA宮古島店と伊良部まるきスーパー裏のヨガ教室で販売する。 問い合わせ先は宮古島市文化振興友の会(電話090・1944・9033)まで。