開庁40周年を祝う/空自宮古島分屯基地
下地市長らに感謝状贈呈 国防に決意新た
航空自衛隊宮古島分屯基地開庁40周年記念式典・祝賀会が16日、上野野原地区にある同基地で行われた。宮本裕徳空佐らが、さらなる国防体制やレーダーサイト(レーダーの地上固定局)の任務に決意を新たにした。宮本空佐が、宮古地区自衛隊協力会長の下地敏彦市長らに感謝状を贈った。
式典で宮本空佐は、北朝鮮の長距離弾道ミサイルや尖閣諸島海域での中国公船の領海侵犯などを指摘した上で、不測の事態を憂慮。「不断の努力で精進し、宮古島分屯基地の任務を遂行する」と強調した。
下地市長は「尖閣諸島を巡る情勢が激しくなり、日中の緊張感が高まっている。今後とも自衛隊がわが国の平和と国民の安全・安心の生活を守ることを期待する」と述べた。
次いで南西航空警戒管制隊司令が宮古地区自衛隊協力会理事の黒島正夫さん、野原部落区長の伊藤勝さんに感謝状を贈呈。また同基地司令が下地市長、同協力会理事の宮国京子さんに感謝状を贈った。
被贈呈者を代表して黒島さんは「40年前に自衛隊を迎え入れた旧上野村の方々の献身的な協力に感謝する。今は頭が下がる思い。私は9歳で戦争を体験した。国に防衛力がないと惨めになる。今後とも日本のために活躍してください」と隊員らを激励した。この後、祝賀会が開かれ、参加者らは余興のフラダンスなどを楽しみながら交流を深めた。