「宮古からも挑戦できる」/教育を語る市民大会
難関校合格者が体験談/受験生にエール送る
宮古島市の教育を語る市民大会(主催・市教育委員会、共催・市、宮古教育事務所)17日、市中央公民館で開催された。公開フリートークでは宮古島出身で難関大学に合格した大学生4人が「夢へのチャレンジ、宮古への想い~島力、夢を描こう、今からここから~」をテーマにそれぞれが大学合格にいたるまでの体験談を述べるとともに、高校受験、大学受験を控えた後輩たちにエールを送った。
主催者あいさつで川満弘志教育長は「今回は、地元の高校から有名大学に進学した学生に地元でどのような経験を積み、夢を描いてきたのかを話してもらう内容にした。興味深い内容になると思うし、その内容は市の人材育成にも寄与すると期待している」とあいさつした。
参加した大学生は、嵩原正丈さん(東京大学2年)、浜川和音さん(琉球大学2年)、島尻貴(慶應義塾大学1年)、砂川健矢さん(愛知東邦大学1年)の4人のほか、質問者として砂辺園子さん(北中2年)と内間健斗さん(平良中2年)も参加。コーディネーターは宮古高校の大城徹教諭が務めた。
高校受験の時に「大学進学に向けて島外、県外の進学校を受験する選択肢はあったか」の質問に対しては「島を出て1人で受験勉強に取り組むよりも親元でその支援を受けて頑張る方がメリットはあると判断した」「島外に出ることも考えたが親の支援や応援がいろいろな面で支えになった」「島外に出た方が有利との意見もあったが友人と宮古で頑張ろうと誓い合って頑張ることができた」などの意見が出された。
現役大学生4人とも高校生活は親元で家族のサポートを受けながら友人と励まし合って勉強に集中できる環境が有効だったことを訴えた。
また、高校受験の受験勉強については「学校で習うことをしっかりと身につけることが大切」「絶対に勉強する時間帯を決めてそれを実践する。やるとき、やらないときのメリハリはしっかり付けることも有効」などのアドバイスがあった。
会場には、中学生や高校生のほかにも保護者や学校関係者が多数訪れ、4人の体験談や助言に真剣な表情で聞き入っていた。