身に付けた技術生かす/しごと準備講座
3カ月訓練、4人に修了証書
障害者が就労するために訓練を行う浦添職業能力開発校の「しごと準備講座」の修了式が30日、知的障害者通所授産施設みやこ学園で行われ、3カ月間の訓練を終えた立津徳幸さん、砂川昌久さん、源河計隆さん、下地純さんの4人に修了証書が授与された。
この講座は、障害者が職場での基本的なルールやマナーを学び、就労に向け知識や安定した生活習慣を習得させるほか、就職に対する基本的な知識や心構えを身に付けることを目的に同校がみやこ学園に委託して実施している。
修了式で同校の上原清勇訓練主幹は「3カ月の訓練期間中は困難な局面もあったと思うがよく頑張った。この訓練で身に付けた知識と技術をしっかり生かしてほしい」と式辞を述べた。
また、宮古公共職業安定所の比嘉章所長も「訓練の期間中は慣れない生活で苦しい時もあったと思うが4人は努力して乗り越えた。このことを誇りに思って今後も頑張ってほしい」と激励のあいさつを行った。
そのほか、みやこ福祉会の伊志嶺博司理事長(みやこ学園施設長)は「6月の入校式に比べみんな自身に満ちた表情になった。これから就職に向けて私たちも全力で協力するので皆さんもいろいろなことにチャレンジしてほしい」と呼び掛けた。
そのほか、修了式では4人の訓練生から訓練の指導や支援を行った同学園の池間恵実さんと神里裕丈さんに感謝の気持ちを書いた色紙がプレゼントされた。
訓練では、就労生活に必要な基本的な社会性を身に付け、就職とその定着につなげることを目的に学科と実技を実施。
実技では、作業学習と企業実習が行われ、企業実習は1人で訓練期間中に五つの企業で職場体験を行った。