専門、指導医確保など提案/宮古地区保健医療協
県保健医療計画で協議
2012年度第2回宮古地区保健医療協議会が21日、宮古福祉保健所で開かれた。現在、策定に向け取り組みが進められている「県保健医療計画」(素案)について、委員が宮古地区の保健医療体制の現状を踏まえた意見や提案を出し合った。
会では、同保健所の担当者が宮古地区のがんや急性心筋梗塞、脳卒中などの保健医療体制、生活習慣病対策の現状や課題などが報告された。
報告を受けて委員からは、がんの診療や手術を地域で行うためにも専門医や指導医の確保が必要であることや、生活習慣病予防のために学校現場で子どもたちに食生活などの教育を行うことなども提案された。
そのほか報告では、がん検診の受診率で宮古地区は子宮がんや乳がんの検診は県平均を上回っているが胃がん、大腸がん、肺がんなどは県平均を大幅に下回っていることも説明された。
また、生活習慣病対策でメタボリックシンドロームの該当者の推定値で宮古は県平均の18%を上回る25・7%で4人に1人がその該当者であることも報告された。
同計画については、3月12日に予定されている県保健医療協議会で宮古からの意見も反映し計画案を決定。同21日には計画の答申を行う予定となっている。