TPP参加阻止で決議/JA沖縄大会
700人結集し方針確認
【那覇支社】JAグループ沖縄が主催する第20回JA沖縄大会が27日、豊見城市立中央公民館で開催された。大会には約700人の組合員らが集結。協同組合員としての意識を高揚するとともに、2013~15年度までの中期運動目標における統一運動方針を決定した。大会では「TPP(環太平洋連携協定)交渉参加阻止に関する特別決議を採択し、ガンバロー三唱で気勢を上げた。宮古からも32人が出席した。
3年に1度開かれる大会で、主催者あいさつした小那覇安優大会運営委員長は、国政の政権交代などの不安定な政治状況の中で、農業・農村を取り巻く環境が厳しさを増していることなどを指摘。
東日本大震災発生や原発事故、TPP交渉参加をめぐる国内混乱があることなどを示唆した上で、沖縄においては、沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)や沖縄食肉価格安定基金による施策展開で、これまでにない「柔軟な施策展開による生産基盤の強化が進んでいる」と述べ、①持続可能な農業の実現②豊かで暮らしやすい地域社会の実現③JA経営の基盤強化④国民・県民理解の醸成を実践する-を15年度までの中期目標に据えたことを説明した。
来賓祝辞で上原良幸副知事は「沖縄21世紀ビジョン基本計画に基づき、沖縄ブランドの確立や流通、販売、加工を強化し、担い手育成、農業基盤の整備などの諸施策を推進するためJAグループ沖縄と連携を強化していく」と述べた。
宮古から参加した岡村幸男JAおきなわ宮古地区本部長は「この大会議案や決議を基にして、宮古地区としての今後の具体的な取り組みについて協議していきたい」と話した。
大会ではTPP交渉参加阻止に関する特別決議を採択し、ガンバロー三唱で気勢を上げた。