天気に恵まれ豊作/冬春期野菜
2月ゴーヤー、前期比1.6倍
今年の宮古地区の冬春期出荷野菜は、天候に恵まれ豊作型の作柄で推移している。2月1日から22日までにJAに入荷したゴーヤーは114㌧と、前年同期の70㌧と比べ1・6倍。トウガンの入荷量も2月は120㌧程度が見込まれ、前年の85㌧より4割ぐらい増えそうだ。
宮古島地方気象台によると、1~22日までの合計日照時間は90・3時間で前年同期の50・9時間より約40時間長い。平均気温は20・2度と2月の平年値18・2度と比べ2度高い。農家や関係者らは「豊富な日照と、温暖な天気が野菜の生育を促進している」と豊作の要因を分析する。
JA平良支店野菜集出荷場は、農家がゴーヤーを次々と運び込み、職員も選別作業に追われるなど活気づいている。
宮国照男さんは27日、113㌔を搬入した。受粉から収穫までの期間が約2週間と短いため、1日当たりの収穫量は、昨年と比べ20㌔近く増えたという。「今年は豊作なのでうれしい」と満面の笑みだった。
今年度から、本土への野菜輸送費が補助されることになった。飛行機の場合、宮古から出荷する野菜の1㌔当たり補助額は115円以下となっている。
JAは「輸送費補助制度は、農家所得の安定と向上に結び付く。農家の生産意欲も湧く」と期待を寄せる。
鍋物に向くトウガンは寒波の影響で、鍋物需要が増えたためキロ単価240~250円の高値で推移している。