長濱副市長の再任可決/市議会3月定例会
組織条例の一部改正も承認
開会中の宮古島市議会(平良隆議長)3月定例会は1日、市当局提出議案のうち予算案以外の議案に対する質疑と、先議案件である副市長選任同意案、市組織条例の一部改正条例の採決を行った。長濱政治副市長を再任する同意案は全会一致で可決され、4年間の続投が決まった。
長濱副市長は2009年3月、市議会の承認を得て同3日付けで副市長に就任。今月2日で任期満了を迎えることから、今定例会に選任同意案が先議案件として提出された。長濱副市長再任については、採決を前にした討論でも反対意見は挙がらず、全議員の賛成で承認された。
もう一つの先議案件である市組織条例の一部を改正する条例は、現在の福祉保健部を福祉部に変更し、2013年度から新たに生活環境部を設置するなどの組織・機構の改編を実施するための条例改正。福祉保健部の環境保全課を廃止し、生活環境部に環境衛生課を新設するほか、同部に環境施設整備室、健康増進課、国民健康保険課、総務部の市民生活課などを移管する。
組織改編の狙いについて安谷屋政秀総務部長は、「市民と直に接する業務を生活環境部にまとめることで、行政のサービスの質を高めるための組織編成」との考えを示した。上里樹氏の質問に対する答弁。
今定例会では、「来間島再生可能エネルギー100%自活実証実験」実施のため、新たな特別会計として市再生可能エネルギー運営事業特別会計の設置が提案されている。特別会計を設置する理由について真栄城徳彦氏がただしたのに対し、古堅宗和企画政策部長は「太陽光発電で得られる収入を基に特別会計を組むが、この整備事業は沖縄振興推進特別交付金を活用した事業。その透明性や安定した財務会計の運営を図る観点から特別会計として経理区分を行うこととしている」と説明した。