株出し管理機の活用を/利用促進で実演会
さとうきび技術員会
2012年度「さとうきび株出し管理機実演会」が8日午後、県農業研究センター宮古島支所隣の沖縄製糖圃場で行われた。生産農家や関係団体の職員が管理機の性能などを確認し、利用の促進に向けて決意を新たにした。宮古地区で稼働する株出し管理機は、今期50台に達する見通し。
実演会は宮古地区さとうきび技術員会が主催。宮古地区における今後の株出し面積の増加を見込み、管理機の性能を広めて利用を促進することが狙い。
実演に先立ち、技術員会の東江賢次会長が「一昨年は11%だった宮古地区の株出し面積が今期は19%超えの見通し」と説明。「増産に向けてはしっかりと株出しをしていくことが求められる。そのためには株ぞろえ、施肥、根切りの管理が必要になる」と述べ、理解と活用を促した。
この後、メーカーが株出し管理機を説明。株ぞろえと施肥、除草剤、薬剤散布と四つの作業を同時にこなす性能を紹介した。
実演に入ると参加者は管理機の動きにくぎ付け。株出し管理を終えた部分の圃場にも目を凝らし、管理機の性能を確認していた。
株出しを促進する関係団体は、株出し管理のポイントとして▽しっかりと圃場を選ぶ▽収穫後は早めに施肥する▽茎数確保-などを挙げる。圃場は植え付け時にプリンスベイトを使用した圃場が適切とし、施肥については「収穫後の株は疲れている」とし、一週間以内に肥料を与えるよう呼び掛けている。