品質、量ともに高水準/宮古本島製糖2工場
糖度は14度台で推移/操業開始から2カ月
宮古本島内製糖2工場の2012-13年産サトウキビ製糖操業は、開始から2カ月が経過した。両工場とも品質、量ともに順調に推移しており、8日現在の平均糖度は宮古製糖城辺工場が14・08度、沖縄製糖宮古工場は14・75度。これに伴い生産農家の手取額も高水準を維持している。豊作を裏付ける成績で、一層の品質向上が期待される。
宮糖城辺は8日までに9万974㌧のサ
トウキビを搬入した。計画通りの搬入で、最終的には11万5000㌧を見込んでいる。
品質面は、これまでの最高糖度が18・2度。日計の平均糖度は2月4日から14度台が続いており、今も上昇傾向にある。
糖度の内訳は、基準糖度帯(13・2~14・4度)のサトウキビが最も多く全体の47・46%を占めた。基準以上は35・53%あり、基準以下は17・01%となった。
1㌧当たりの農家平均手取額は2万1417円。
沖糖の8日現在の搬入量は10万4765㌧で、最終搬入量は13万4000㌧を見込む。宮糖同様、順調な操業を続けている。
品質は右肩上がりで上昇しており、これまでの最高糖度は19・10度。基準糖度帯以上のサトウキビが全体の61・42%を占め、基準糖度帯内は31・39%、基準以下は7・19%だった。
1㌧当たりの農家平均手取額は2万2101円。
両工場は天候に恵まれて操業開始の日からフル回転で操業を行っている。懸念材料は機械刈りが急増していることに伴う手刈りサトウキビの刈り置き。長期の刈り置きは品質の劣化を招くため、両工場では「刈り急がないように注意してほしい」と、計画通りの収穫を呼び掛けている。
今期宮古地区全体のサトウキビ生産量は32万6000㌧が見込まれ、豊作が確実となっている。
低温や日照不足の影響を受けたものの梅雨時期の適度な降雨で回復し、その後の生育も良好だった。9月下旬に直撃した台風17号の強風で葉の裂傷や塩害が発生したが、大きな打撃には至らず、品質、生産量ともに豊作型となった。