せん定枝葉、迅速に破砕/資源リサイクルセンター
処理量は3倍以上に/堆肥製造の効率化も
堆肥を製造する宮古島市の上野資源リサイクルセンターに11日、自走式破砕機と自走式ロータリースクリーンが導入された。街路樹のせん定枝葉や台風時に折れてしまった枝葉を破砕する機械で12日から稼働を開始した。処理量は従来の破砕機に比べて3倍以上。枝葉破砕作業の処理能力の飛躍的向上で、堆肥製造の効率化も図られそうだ。
同センターに運び込まれる枝葉は年間2500㌧にも及ぶ。特に、台風が多く接近したときに搬入量が増えるというが、これまでの破砕機では処理が追い付かない状況だった。
このため、市が大型破砕機の導入を検討し、一括交付金を活用して約5000万円で導入した。
重さ17㌧の破砕機は従来の破砕機に比べて性能が格段に上がった。上部にある円柱状の投入口に木の枝や葉を入れると、内部にあるドリルのような大型の機械が枝葉を次々と破砕。細かく砕かれた枝葉はベルトコンベヤーでロータリースクリーンに流し込まれ、ここでふるいにかけられて堆肥の原材料となる。
導入直後で正確な比較はしていないものの、処理量は、従来の機械で1時間かかったものを10分で終えられる性能だという。
さらに、従来機は枝葉を投入する前に適当な大きさに切る作業が必要とされたが、今回導入した破砕機ではこの前処理も不要。ほとんどの枝葉をそのまま投入して破砕できる。
市の担当者は「これまでの機械では処理が追い付かなかったが、この破砕機の導入で作業の効率が一気に上がる。せん定枝葉は堆肥の原料になるので、堆肥製造の効率化も図ることができる」と話し、破砕機導入のメリットを強調した。