復興への願い音楽に込め/東日本大震災
3・11支援ライブ 義援金を「うむい宮古島」へ寄贈
東日本大震災発生から2年となった11日夜、「3・11復興支援ライブ&寄付金贈呈式」(主催・ROADHOUSE雅歌小屋、同ライブ実行委員会)がシネマパニック宮古島で開かれた。震災後から続けられてきた復興支援リレーライブ参加者が出演。被災地復興に願いを込めて演奏を披露するとともに、これまでのライブで集めた義援金を、福島支援の活動を行う「うむい宮古島」に寄贈した。
復興支援リレーライブは、震災発生後の2011年3月27日からスタート。毎週日曜日夜に市内のライブハウス・雅歌小屋で開催し、来場者だけでなく出演者や店のスタッフも入場時に1000円を支払い、そのうち500円はドリンク代に、残り500円を被災地義援金に充当してきた。寄付金も合わせると100回のライブで182万1900円もの義援金が集められた。
今回の「3・11復興支援ライブ」にはリレーライブに参加したアーティストから10組が出演。音楽を通して被災地復興を願う思いを表現した。
演奏の合間で、同ライブ実行委員長でリレーライブの発起人メンバーである根間徹夫さんが、同日に寄せられた寄付などを含め、支援ライブでの義援金が総額186万6309円に上ったことを報告。そのうち、今後の復興支援活動費を除いた150万円を、原発事故による子どもへの放射能被爆を少しでも抑えるため、福島から子どもたちを宮古島へ保養のために一定期間、招待する取り組みを行う市民団体「うむい宮古島」(藤井一郎会長)に寄贈した。
根間さんは「大きな震災からの復興のためのお金としては微々たるものだが、復興を後押ししたい。原発事故で子どもたちは大変な状況になっている。子どもたちの保養資金として150万円を託したい」と言って、目録を藤井会長に手渡した。藤井会長は謝意を述べた上で、「今回もらったお金と、私たちのグループで集めた資金で福島から子どもたちを迎える保養ツアーを開催したいので、その時はぜひ協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
リレーライブの会場を提供してきた雅歌小屋の伊良部将之代表は「若いミュージシャンから被災地のために何かやりたいとの声が上がり、リレーライブを始めてこのたび100回目を迎えることができた。これからも宮古ができる役割を日々、考えていきたいと思う」と語った。