琉球海運 台湾航路を計画/市議会一般質問で副市長答弁
来年5月、貨物船運航
開会中の宮古島市議会(平良隆議長)3月定例会は18日、一般質問3日目が行われた。与野党5人が登壇し、市当局の考えをただした。長濱政治副市長は、「琉球海運が来年5月から那覇・宮古・石垣航路を台湾(基隆)まで延長し、貨物船を運航させたいという準備があると聞いている」と述べた。下地智氏の質問への答弁。
かつて有村産業が那覇・宮古・石垣・台湾などを結ぶ航路で貨客船を運航させていた。しかし、同社は燃油高騰のあおりなどを受け業績が悪化。「飛龍」は2008年5月28日、「飛龍21」は同年6月6日にそれぞれ運航を停止した。
下地氏は「多くの人が、那覇・宮古・石垣・台湾航路の運航再開を待ち望んでいる。今後の貨物船の運航展望についてお聞きしたい」と質問した。これに対し、長濱副市長は、琉球海運の運航準備を初めて明らかにした。
一般質問終了後、下地氏は「沖縄・宮古・石垣・台湾航路が改めて開設されると、貿易取引のコストダウンにもつながり、地域経済の活性化になる。貨物船運航に向け、宮古では環境整備を行う必要がある」と語った。
琉球海運企画部は、宮古毎日新聞社の取材に対し「台湾向けの外国航路については国交省に申請を行っている。来年5月に航路取得の見通しだが、現在、計画申請の段階であり、具体的な内容については後日、マスコミを通じて発表したい」と説明した。