届け復興への思い/平良中吹奏楽部
被災地支援でコンサート/体育館の完成記念兼ね
東日本大震災の被災地復興支援を兼ねた平良中学校吹奏楽部の第1回スプリングコンサートが20日、同校体育館で行われた。生徒たちは被災地への思いを込めて演奏し、一日も早い復興を願った。友利映佳部長は「音楽活動を通して被災地を応援したい」と話した。
同校吹奏楽部は定期演奏会も「復興支援」に位置付けて取り組んでおり、収益金を被災地に送るなどして支援活動を続けている。
この日のコンサートも同様の位置付けで開催。新しい体育館の完成記念と日ごろ応援してくれる地域への感謝を兼ねた。
吹奏楽部顧問の長濱靖教諭は「微力だが、自分たちにできることで被災地の復興支援をしていきたい」と話した。友利部長は「被災地と宮古は遠く離れているけど応援したい。被災地の一日も早い復興を願って演奏活動を続ける」と話す言葉に決意を込めた。
コンサートには、同校生徒をはじめ父母、地域住民の多数が駆け付けた。
復興支援曲の「ア・ソング・フォー・ジャパン」の演奏が始まると、場内は静まり返り、演奏者も聴衆も被災地へ思いを寄せた。
この後は行進曲「ライジング・サン」や「エンターテインメントマーチ」をリズミカルに演奏。第2部はアンサンブルで楽器の魅力と演奏技術を発表した。
締めの第3部は「となりのトトロ」「テキーラ」で会場を一気に盛り上げた。最後の曲は「パイレーツ・オブ・カリビアン」。息の合った繊細かつ迫力の演奏を披露し、聴衆の大きな歓声と拍手を誘っていた。