建物完成、来月オープン/新あたらす市場
地産地消拠点機能を充実
JAおきなわ(砂川博紀理事長)が宮古地区本部前で建設を進めてきたJAファーマーズマーケット新「あたらす市場」の建築工事は、20日までにほぼ完了した。今後、内部設備を整えて4月5日にオープンする。売場面積は、現施設の1・5倍の492平方㍍。陳列スペースを広げて、地元農産物の種類を増やすことで、地産地消の拠点機能を一層充実させる。
売場には、会員600人が丹精込めて育てた野菜や果樹、畜産物、加工品を豊富に取りそろえる。同市場は「朝取り新鮮な野菜」や「安さ」が特徴。商品の「安全、安心」のため「顔の見える販売方法」を採用しバーコードに、生産者名を表示した。
地元農産物に付加価値を付ける「加工室」は、Aコープ城辺店に委託する。マンゴージュースやハンバーグ、天ぷらなど宮古ならではの総菜を多くそろえて販売。ピロティーには椅子とテーブルを備え、食事をゆったりと楽しめるように工夫した。
現市場の建て替えは、現在の建物が旧農民研修センターを改装した多目的ホールの設計で店舗に合わず、老朽化も著しいなどの課題があるため、これを改善し快適な買い物空間を提供する目的で実施した。
商品を納品する会員や利用者が年々増えて、陳列場所の確保に苦慮している状況にも対処した。構造は、年寄りに優しい段差のないバリアフリーにした。
総事業費は、約2億5000万円。国の補助事業を導入した。延床面積は、862平方㍍と広い。