暴力団排除へ 市民一丸/市民総決起大会
「安全で安心な街づくり」宣言
暴力団排除宮古島市民総決起大会が22日、マティダ市民劇場で行われ、関係団体および一般市民の多数が参加して暴力団排除の決意を新たにした。大会では暴力団など反社会的勢力を排除するため▽恐れず▽金を出さず▽利用せず▽交際しない-の「追放三ない運動プラス1」を実践し、「暴力のない安全・安心で住みよい宮古島市」の実現を誓う宣言を採択した。
大会は、今年2月に平良西里内で発生した暴力団との関係が疑われる傷害・死亡事件を受けて開催。宮古島市をはじめ宮古島署、暴力団追放沖縄県民会議、宮古島地区防犯協会、宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会が共催した。
下地敏彦市長は「最近の暴力団は、私たちの日常生活や経済取引に介入してきている」と指摘し、2012年1月に暴力団排除条例を制定したことや、今の3月定例会で公共工事、民間事業と暴力団関係者の関わりを排除する改正案が可決されたことを紹介した。
その上で「暴力のない安全で安心できる街づくりの実現は、私たち市民すべての願い。暴力団を排除する決意をここに新たにして頑張ろう」と述べ、市民一丸の運動を呼び掛けた。
宮古島警察署の宮城英眞署長は、2月の傷害・死亡事件と暴力団の関係を指摘しながら「暴力団を壊滅させるためには、社会全体で排除する機運を盛り上げることが重要。市民一人一人が力を合わせ、暴力団のいない明るい宮古島市の実現に向けて、協力して取り組むことが大切」と話した。
県宮古事務所の黒島師範所長は「これまで以上に暴力団を排除するという固い決意で積極的な行動を起こす必要がある」と強調。市議会の平良隆議長は「住民総ぐるみによる暴力団排除の機運を高めて安全・安心な宮古島市づくりに努めていこう」と連携を促した。
県警本部暴力団対策課の島袋令課長は積極的な情報提供を求めた。「自治体や事業所、個人、ちょっとした情報でも良い。その情報を受けて検挙、逮捕につなげる活動をしていく」と市民の協力を求めた。
最後に地区防犯協会の前川尚誼会長が「暴力のない安全・安心で住みよい宮古島市の実現に向かって、さらなる活動を続けることをここに宣言する」との大会宣言を読み上げ、参加者全員の拍手で採択した。