「英語マイスター」に認定/渡久山教諭、県内中学校で唯一
県教育委員会の英語立県沖縄推進戦略事業「英語授業マイスター発掘プロジェクト」で、平良中学校の渡久山睦子教諭が県内の中学校教諭の中から唯一、初代の「英語授業マイスター」に認定された。渡久山さんほかに高等学校から1人が認定されている。
今月16日に琉球大学で行われた「英語教育セミナーin沖縄」の中で認定式が行われ、渡久山さんは大城浩県教育長から認定の表彰を受けた。
認定ついて渡久山さんは「まさか自分が認定されると思っていなかったので驚いている。宮古の英語科の教諭たちがみんな素晴らしく、授業を通して子どもたちのコミュニケーション能力の育成を目指して取り組んでいる。これからも仲間と一緒に自分自身の授業力向上を図っていきたい」と述べた。
認定に当たってはビデオ審査や実際の授業の審査が行われた。渡久山さんの授業に対する講評では、教師と生徒、生徒間同士のコミュニケーション活動、全員参加型の授業への工夫が見られる▽生徒を授業に引きつける教材の工夫が随所に見られる-などが長所として示され、「授業者としてさらなる授業力向上を期待する」と評価された。
自らの授業について渡久山さんは「習ったことを使える場面を授業の中で多く設定するよう心掛けている」とし、英語でのコミュニケーションを通した学びの楽しさを随所に授業の中に取り入れている。
「私自身がこの年齢になっても英語を使って何かを伝えたり、相手の英語が理解できたときは単純にうれしい。その感動を1人でも多くの生徒に伝えたいと思っている。そのための授業をやっていきたい」と話した。
「英語授業マイスター」とは、子ども達に英語を学ぶ喜びや楽しさを感得させる授業実践を行うとともにほかの教師の模範となる英語教育の指導に優れ、人間性にも信頼が厚く素晴らしい教師力を兼ね備えた教師を認定している。
渡久山さんは本部町出身で、教員生活25年。4月からは北中学校で教鞭を執る。