前期比6割増の13万4800㌧/沖糖宮古工場原料搬入終了
農家総手取額は30億円
沖縄製糖宮古工場の2012-13年産サトウキビの製糖操業は26日、原料の搬入を終了した。総搬入量は13万4785㌧と、台風の影響で大不作になった前期の8万4011㌧と比べ、5万774㌧(60・4%)増えた。台風17号の被害を受け低い水準でスタートした糖度は、最後は基準(13・2~14・4度)以上の14・95度と持ち直した。トン当たり農家手取額は、基準額の2万1164円を1180円上回る2万2344円。総手取額は、30億1160万円に上った。
今年は晴れの日が多く、ハーベスターが好調に稼働した。ハーベスターで収穫した原料の割合は、49・3%と前期の42・5%より6・8ポイント増えた。高齢化に伴い、来期以降も年々伸びていくとみている。
同社は、増産の要因に株出面積が440㌶と、前期の220㌶と比べ倍増したことを挙げる。平均反収は7・2㌧とまずまずの作柄だった。品種構成比は農林27号が50・2%と、半分を超えた。農林21号が14・6%と2番目に多い。
糖度区分別の内訳は13・1度以下が5・87%、13・2~14・4度(基準糖度帯)が26・52%、14・5度以上が67・60%。原料の94%が基準以上となった。糖度の最高は19・1度、最低は9・3度だった。
沖糖に次いで宮古製糖城辺工場が28日ごろ、同伊良部工場が来月4日ごろ、同多良間工場は同12日ごろに終了する見通し。