市役所にEV充電器/当面は無料
市長ら参加し設置式
電気自動車(EV)の中速充電器がこのほど市役所平良庁舎西側駐車場入口近くに整備された。その設置式が27日に開かれ、同充電器を提供した三菱自動車の関係者と下地敏彦市長が実際に充電器の使用を体験した。当面の間、市民や観光客も無料で利用することができる。
宮古島市と三菱自動車工業は昨年10月、EVの普及を目的に「EVアイランド宮古島プロジェクト」に関する協定書を締結。その一環として市は同社からEV2台と中速充電器4基の提供を受けた。充電器は平良庁舎と海中公園、うえのドイツ文化村、海宝館で設置工事が行われていて、平良庁舎での使用が可能となった27日、設置式を行った。
設置式には琉球三菱自動車販売の屋嘉比盛尚社長と山里全章営業部マネージャー、三菱自動車工業商品販促部の川井拓MiEVグループエキスパート、下地市長、市エコアイランド推進課の職員らが出席。下地市長と屋嘉比社長が充電器を使うセレモニーを行った。
下地市長は「EVを確実に定着させたい。その第一歩としての設置。今後も三菱と協力してEVを普及させ、エコアイランド宮古島を大いにPRしたい」とあいさつ。屋嘉比社長は「これを機にEV化を進めてもらい、きれいな海を持つ宮古島からエコアイランドをアピールし、市がますます発展することを願っている」と述べた。
今回、設置された中速充電器の出力は25㌔㍗。マックスバリュ宮古南店に設置されている急速充電器50㌔㍗の半分で、約60分で8割の充電を行うことができる。市内ではそのほか、一般の電源を利用し約8時間でフル充電できる倍速充電器がホテル共和、セイルイン宮古島、サザンコースト宮古島に各2基、ミヤコセントラルホテル、宮古第一ホテル、パイベースリゾート、グループホーム来間に各1基設置。いずれも無料で使用できる。
エコアイランド推進課によると、27日現在、宮古島で走行している中速充電器対応EV車両は55台。公用車では三菱から提供を受けた2台を含め4台を保有している。
中速充電器に関する問い合わせはエコアイランド推進課(代表電話72・3751内線452)まで。