2度目の40万人突破へ/12年度観光入域客数
2月末で37万人/航空運賃低減など後押し
宮古島市観光商工局観光課がこのほどまとめた2012年度2月末現在の観光入域客数が37万799人となり、2010年度以来2度目の年間40万人突破がほぼ確実な状況となった。同課と宮古島観光協会とも「ほぼ間違いない」として突破を見込んでいる。また、今月はホテルの好調な稼働率や有名アーティストが出演したビッグイベントなどがあったことから、過去最高を記録した10年度の40万4144人を超える可能性もあるとしている。
40万人突破については昨年末までは不確定だったが、2月の入域客数が3万8484人と前年度の2万5430人を大幅に上回ったことと、過去最高を記録した10年度の3万2697人をも大きく上回ったことでその可能性が高まった。
今月は23日に加藤ミリヤや倖田來未など有名アーティストが出演した野外音楽イベント「Isle of MTV Miyakojima」が開催されたほか、今月末には「日本弦楽指導者協会第71回全国大会」の開催などもあり、過去最高にも期待が高まっている。
40万人突破するためには3月の観光入域客数は2万9201人が必要で、過去最高を記録するには3万3346人が必要となっている。
同課では今年度から入域観光客数の算出方法を変更。これまで市内主要7ホテルの稼働率を基に算出してきたが、今回は航空乗客に占める県外在住者の割合を示す混在率を適用し航空機を利用する乗客を対象に直接聞き取り調査を行い、より詳細な入域客数をまとめている。
その結果、入域客数は4月から順調な滑り出しを見せ7月まで4カ月間は前年度を上回るペースで推移。台風の影響を受けた8月は前年度の実績を割り込んだものの、9月以降は再び増加に転じた。
下半期も宮古島を舞台にしたNHK朝の連続ドラマの影響や今年に入ってからは修学旅行なども好調に推移してきた。
こうした状況から市、観光協会とも今年度の観光入域客数40万人突破を見込みつつ、過去最高の記録更新に期待を高めている。