過去最高の0・74倍/宮古2月有効求人倍率
12年ぶり更新 市の臨職求人など影響
宮古公共職業安定所(岩野眞司所長)は29日、2013年2月の管内雇用の動きを発表した。求職者1人当たりの求人数を示す有効求人倍率は0・74倍となり、過去最高だった2001年3月の0・62倍を12年ぶりに更新した。
過去最高の有効求人倍率は、好調な観光や景気回復の動きに伴う新規求人のほか、宮古島市の臨時職員求人が410人あったことなどが影響した。
市の臨時職員は昨年、2と3月に分けて233人の求人があったが、今年は一気に2月に410人の求人となった。
これにより有効求人倍率は前月比で0・14ポイント増となり、前年同月比でも0・17ポイント上昇となった。また、県全体の0・46倍を0・28ポイント上回った。
就職件数は127件で前年同月比9件、前月比では34件の増加となっている。
新規求人数は745人となり、前月比429人増で、4カ月連続で増えた。
新規求人数で、前年同月比5人以上増えた産業別では、公務・その他(その他に分類されるものを除く)が182人増、卸売・小売業が47人増、宿泊業・飲食サービス業が19人増、建設業が8人増などとなっている。
一方、医療・福祉業は31人減、学術研究、専門・技術サービス業は5人減となっている。
月間有効求人数は1170人と前年同月比297人増え、19カ月連続増加した。
新規求職申込件数は670件と前年同月比で87件増え、2カ月ぶりに増加となった。
月間有効求職者数は前年同月比54人増の1588人で、2カ月ぶり増加となり前月比でも391人増えた。
就職件数127件の内訳は、県内123件、県外が4件だった。
今後の見通しについて、岩野所長は「宮古島市の観光も好調に推移しているほか、国内景況も持ち直し傾向にあり円高も是正されつつあることからこれが管内経済にどのように波及するか注視している。雇用情勢は有効求人数が19カ月連続増加し、有効求人倍率も17カ月連続で改善していることから今後も堅調に推移していく」と分析している。