「考える」ことの大切さ訴え/日本弦楽協シンポ
常行氏、川満教育長ら呼び掛け
日本弦楽指導者協会(日弦協)第71回全国大会の記念シンポジウムが30日、マティダ市民劇場で開催された。
第1部では東京大学大学院教授の常行真司氏が基調講演を行ったほか、第2部のパネルディスカッションでは「子どもたちの未来、南の島から」をテーマに常行教授のほか、同協会の立木茂理事長、川満弘志市教育長、川満健宮古高校校長がそれぞれの高校生活や大学時代の過ごし方などについて語り、その体験談を通して有意義な学生生活を呼び掛けた。
パネルディスカッションで、常行氏は、高校時代に自らで「考える時間」を設けてその時間を大切にしたことを紹介した。
川満教育長は、体が小さかった学生時代に剣道が強くなるために一生懸命に工夫したこと、川満校長は、何事にもあきらめずに粘り強く挑戦することの大切さを訴えた。
そのほか、立木理事長も世界各国で演奏活動を行ってきた体験談などを紹介した。
会場には中学生や高校生のほか、その保護者らも詰め掛けパネリストの体験談に真剣な表情で聞き入っていた。
日弦協は、日本唯一のバイオリン、チェロなどの演奏家や大学教授、指導者らで構成する組織。正会員数は約750人。今回の全国大会には日弦協会員や門下生ら約400人が参加する。
31日のメーンコンサートは、午後2時からマティダ市民劇場で行われる。ステージでは、全国各地から来島したバイオリニストやチェリスト、コントラバシストなど一流の演奏家約400人がクラシックの名曲などを演奏する。