「威風堂々」と合奏を披露/弦楽指導者協会 全国大会コンサート
400人が出演、名曲奏でる
宮古島で30日から開催されている日本弦楽指導者協会第71回全国大会のメーンコンサートが31日、マティダ市民劇場で行われた。同協会会員である指導者とその門下生ら約400人の弦楽器演奏者がクラシックの名曲などを演奏。フィナーレでは出演者が一堂にステージに登場し、エルガー作曲の「威風堂々」を大合奏すると、迫力ある演奏に会場には盛大な拍手が鳴り響いた。
日本で唯一の弦楽器専門家の全国規模団体である同協会。沖縄初開催となった今回の全国大会メーンコンサートでは、プロの演奏家を含む同協会の会員や、最年少は2歳児というバイオリンを学ぶ子どもたちなどが共演した。
子どもたちは演奏レベルによって初級、中級、上級に分かれ、指導者とともに日ごろの練習成果を発表した。
「各地のアンサンブル」として、宮古島や東京、中部、静岡、広島の合奏団も出演。宮古島から参加の「アンサンブル てぃだ」は「弦楽のためのセレナーデ第1楽章」と「伊良部トーガニ」、「ホルベルグ組曲」から「プレリュード」の3曲を演奏した。
同協会正会員による「グレートマスターズ」がバッハ作の「管弦楽組曲第3番アリア」ほか、「大人のための合奏」と題してはヴァヴィロフ作の「カッチーニのアヴェ・マリア」などが披露された。
コンサートの締めくくりでは、出演者が一堂に登場。宮古高校吹奏楽部と宮古島の中高生らによる合唱団も加わって、エルガー作の「威風堂々第1番」の大合奏を行った。重厚で迫力ある演奏に、詰め抱えた多くの市民からは盛大な拍手が送られた。
演奏終了後、同協会の立木茂理事長と同大会実行委員会の天野誠委員長があいさつに立ち、大会運営を支援した関係者やコンサートに来場した市民に対し、感謝の思いを述べた。
コンサートのオープニングでは、みやこ少年少女合唱団が出演。大勢の観客の前で歌声を披露した。
きょう1日は来間小中学校でミニコンサートが開かれる。