SKYきょうから運休
運航再開は6月予定
格安航空券で那覇空港を発着する那覇-宮古線に2011年9月から参入していたスカイマーク(SKY、本社・東京)がきょう1日から5月31日までの2カ月間、運休する。参入から約1年半で運休となり、利用者から惜しむ声が上がっていた。31日午後、上り最終便で177席のボーイング737-800は満席で、那覇に向け飛び立った。運休後の6月から再開する見通し。
スカイマークは参入当時、1日5往復で運航。最も安い運賃は片道2800円(税込み)だった。その後、他社との格安運賃競合が激化し、搭乗率が予想以上に伸びなかった。
昨年10月からは1日3往復に減便した。それを踏まえた上で「一定以上の搭乗率の確保が困難」として、今年4~5月の2カ月間の運休を決めていた。
これを受け、2月には宮古島市(下地敏彦市長)、宮古島商工会議所(下地義治会頭)、宮古島観光協会(豊見山健児会長)がスカイマーク沖縄空港支店宮古空港所に運航休止の中止を求める要請書を手渡した。さらに3月には宮古島市議会(平良隆議長)が同様な要請を行った。
下地市長は先月開かれた市議会3月定例会の一般質問で「4月下旬にもスカイマーク本社を訪ね、早期に再開するよう、要請する。運航再開後、搭乗率が改善されない場合は、再び運休することも考えられる。職員は時間的に余裕がある場合には、スカイマークを利用するよう話している」と答弁していた。
運休の始まりを翌日に控えた31日、那覇-宮古線は3往復便が運航した。上り便3便のうち2便はほぼ満席、残り1便は満席だった。
搭乗手続きを済ませた30代の女性=平良=は「スカイマークの参入のおかげで、那覇-宮古線の航空運賃は安くなった。今後、他社の航空運賃がどうなるのか、注視したい」と語った。