開花率57%、平年並み/13年産マンゴー
作柄の目安 ばらつき特徴
2013年産マンゴーの開花率は、平年並みの57%となった。県宮古農林水産振興センター農業改良普及課が3月26日に調査を行い、このほど明らかにした。
開花率はどの程度の割合の枝が花を咲かせたかを示す数値で、作柄の目安になる。
昨年11月の青果物流通対策推進協議会では、収穫面積が68・8㌶に増えることもあり、天気が順調であれば768㌧の生産は可能との予測を確認した。しかし同課は今回の調査結果から、「同数量の生産は厳しく、予測通りにはいかない」との見方を示す。
開花は昨年12月末から始まり、今年の3月5日~同10日の約1週間が「平均的な満開時期」となった。
調査は50カ所以上のハウスで実施した。開花率は100%の高い所や、低い所などさまざまだった。
今期の開花は時期のばらつきが特徴で早めに咲いた花の果実は、平年より10日以上早く6月上旬から相当量が出回ると予想されている。
中元の贈答品として人気のマンゴーは、7月に最も高く売れる。だが今年は需要の少ない6月の安値が懸念され、この時期をどう乗り越えるかが課題に浮上した。JAは「出だしが安値だと、シーズン全般の相場に影響を及ぼす恐れがある。高値スタートが切れるよう対策をしっかり取りたい」と気を引き締める。
今年のマンゴーは7月10日~15日ごろ出荷のピークになり、8月末ごろの終了を見込む。