「市の意向を基に協議」/當銘県土建部長
県広域公園計画でコメント/運動・防災施設を並立し策定へ
【那覇支社】2013年度に県が策定を予定する県営広域公園基本構想について2日、県土木建築部の當銘健一郎部長は宮古毎日新聞社の取材に対し、「基本構想の策定はこれからだが、宮古島市から提案のあった内容を市側とも十分に協議した上で、市の考えを基本構想に反映させていくことに変わりはない」と述べ、県としては海をテーマにした広域公園を目指していることなどを説明した。
同広域公園については誘致促進協議会(会長・下地敏彦市長)の要請団が3月12日に県庁で与世田兼稔前副知事を訪ね、市が作成した広域公園完成予想図(構想図案)を示しながら、下地地区と上野地区の2カ所に分けて建設を進めてほしいと要請した。
同図案には運動施設と防災施設の両機能を盛り込んでいるが、県の考え方としては「運動公園」という名称を特化した形での公園整備ではなく、運動、防災施設の両施設を計画に並立させた広域公園にしていく点では市と一致した考えであることを強調した。
當銘部長は「13年度予算で調査費も付いているので、基本構想を作る時点で、宮古島市と協議しながらやっていく。市からの県要請では運動公園をやりたいとの要望だったが、県意向としては海をテーマに調整し、両方並び立つような方法で検討したい。また、別の案もあるだろうから、十分に協議し、地元住民に喜んでもらえるような公園建設を目指し、すり合わせをしていきたい」と述べた。
また、「運動公園ということに最終的に落ち着く可能性もあるし、海をテーマにした公園で、その中に運動公園機能を有するものを入れるとか、いろいろなやり方があると思う。この時点で何が困難だという結論めいたことは一切申し上げられない」と述べ、学識経験者の意見も聴取しながら市と協力し計画を進める考えであることを説明した。